Tableauの学習コスト、勉強方法について

Tableau-trainig
学習難民にならないために。

新しい分野で強いスキルを育てるには

IT技能について、2025年現在では学習方法の選択肢が本当に広がった。

たった10年でUdemy, Courseraなどのオンラインビデオ学習、Google, Kaggleなどの環境準備不要かつ無料の学習コースが豊富に提供されている状況となった。もちろん昔ながらの書籍学習も侮れない。

人間関係も組織政治も気にせず、心のままに学習できる。

引きこもりには大変優しい時代になった。笑

ただ、履歴書に書けるぐらいに技能を強化するためには、学習→計測の繰り返しは必要だ。

…つまり段取りがいる。それは、昔も今も変わらない。

段取り、教えましょう。それではレッツゴー。

STEP1. 自分に合った学習スタイルを検討する

まずはざっくり、自分がどのようなスタイルで学習するのが最も心地よかったかを思い出してみよう。

自分の場合、行き帰りの通勤電車内での50分を使った学習環境がとても心地がよい。笑

また、1日の”学習”時間は4時間までしか集中力が持たない。(非常に感覚的な問題だが。)

それ以上詰め込もうとしても精神的に摩耗する。別の活動に充てたほうがいい。

“別の活動”とは具体的には、すでに習得された分野での生産活動、またはパン生地をこねるなど、机上学習とは全く関係のない活動のことだ。

このような自分専用の制約を考慮したスケジューリングにすることで、計画破綻のリスクを最小化しよう。

STEP2. 学習媒体を選別する

○書籍から選ぶ

Tableau徹底入門 基礎から実務まで完全マスター

書籍に関しては、いまは誰でもネット検索&購入ができる時代だ。

自分の場合は結果的に、Tableauに関しての学習に書籍は使わなかった。
SQLに関しては、よい書籍をこちらに紹介する。{Keyword}

検討に当たっては、上記のAmazonでも最も評価の良かった書籍を選んだが、自分はこれで学習を進めるイメージがわかなかった。

Tableauは“操作のライブ感”も持ち味の一つだが、書籍ではその魅力を感じるのは難しかった。

どちらにしろTableauは、大きな画面が必須だ。iPhoneやiPadで学習が完結することがあり得ない。

書籍の役割としては、予備知識の強化として位置付けるほうが良いのかもしれない。

○オンライン研修から選ぶ

自分の場合、オンライン学習にはUdemyを愛好している。

Udemyのセール時期には、人生激変級の超優良教材を1,500円~1,800円で購入することができる。

自分の場合は、効率厨なので、自分にとって最も効率よく楽しめる教材という基準でJed Guinto氏の
2024 Tableau Certified Data Analyst Training
を選択した。

Udemyは自分に合わなかった場合の返金の基準もかなり緩い。

自分に合った研修かどうかじっくり検討できるので、新しい技能の習得に意欲的な人にとって、本当に魅力的な環境だと思う。

自分のUdemy講習受講のレビュー記事がこちら。

STEP3. 学習成果を”主観的”に測る

インターネット上に公開されているRaw Data(ローデータ)を使ってTableauでビジュアル化する。

ダサくても、納得いかなくてもとにかく作ってみる。いわゆる野良修行だ。

ただ、使いやすいデータを探すのは一筋縄ではいかないので、ここにいくつか挙げておく。

○Kaggle

Find Open Datasets and Machine Learning Projects | Kaggle
Download Open Datasets on 1000s of Projects + Share Projects on One Platform. Explore Popular Topics Like Government, Sp...

Kaggleは無料の学習リソース・無料の学習環境でありがたいイメージだが、練習用のデータセットも配置されている。使いやすいように加工されているので、ありがたく使わせてもらおう。

○過去の気象データ・ダウンロード

気象庁|過去の気象データ・ダウンロード
気象庁が提供するページです

筆者が最近気に入っているデータソース。

非常に良い点として、一番明細レベルの観測データを獲得できる

難点としては、サーバー負荷を抑えるためか非常に小さいサイズのデータ単位でないとダウンロードできない。笑

欲しいデータを分割して何回もダウンロードをかけて、つなげて使う必要がある。

{keyword}

○統計局ホームページ

統計局ホームページ
総務省統計局、統計研究研修所の共同運営によるサイトです。国勢の基本に関する統計の企画・作成・提供、国及び地方公共団体の統計職員に専門的な研修を行っています。

統計局はきっと日本では一番有名なデータハンドラー。

難点としては、①すでに集計済みであること、②余計なフォーマットがついていること。

Tableauを実務で使う場合は、明細レベルのデータから取り扱うのが当たり前なので、その点は少々物足りなく感じるだろう。

良い点としては、ディメンションの種類が豊富に提示されるので、デザインの練習には向いているし、行政業務の勉強ができるというメリットがある。

○補足

ちなみに、明細レベルのデータのことを「生データ」とか「ローデータ」などと呼んだりする。※行列のROWではない。

でも「生データ」なんて流行の食べ物のような用語で検索しても碌な情報にはたどり着けない。

練習用のデータは「Open Data(オープンデータ)」というキーワードで探すとよい!

STEP4. 自分は何者になりたいのか考える(Tableau関係ない)

キャリアの決め方とは、結局、「具体的にどういった”キャラ”として貢献するか」で決まる。

会社に就職するなら、キャリアイメージは大まかに以下4つの方向性がある。

  • いわゆる”単価の高い人材”として、提案活動を戦い抜くための知恵・表現技法を研ぎすませる【ブランド力で勝つ】
  • 独自の育成理論を発達させ、人格的にもスキル的にも優れた人材を量産する【情報力・組織力で勝つ】
  • 管理者・番人として、品質管理や運用管理など、もっとも需要が多い分野で安定した職とビジネスオポチュニティを狙う【タフネスで勝つ】
  • 骨髄液のように組織を循環させる立場を確立する【誰ともケンカしない、空気清浄機、回復薬】
  • (番外編)札束で殴る【特権で勝つ】

1~3は、IBMなどのメガベンダーなら全て個人スキルとして磨くように要求されるが、一方で同環境で泳ぎ続ける人は、どれで高得点を取るかを定めている節がある。

4つ目は地味に書いたが、狙うのは最も難しい。天性の才能がいる。

5つ目は、人としての才能がいらないという意味で、誰にでもできる。「技能を磨きたい」という黄金の魂を持つ皆様は、反面教師にしてほしい。

STEP5. 学習成果を”客観的”に測る

就活を意識するなら、公的資格を狙うのが王道だろう。

しかし、ここでも大いに迷うだろうと思う。

“Small Start”であること、“自分の目的に対して最大効率であること”を意識して選ぼう。

Tableau Desktop Specialist
時期:割といつでも
受験料:100$
Tableau Certified Data Analystを受験するための前提条件。まずはここが入り口。

○データサイエンティスト検定リテラシーレベル 
時期:2025年3月8日(土)~2025年3月30日(日)
受験料:10,000円
統計的な知識も試験のスコープになる。

Google Analytics Certification
時期:いつでも
受験料:無料
一応、前提研修も無料で用意されている。フランス住んでいるインフルエンサーとかが暇なときに受講しているヤツ。

○OSS-DB Silver
時期:週2回ぐらいのペースで実施。CBT。
受験料:16,500円
筆者は当初受験を予定していたが、キャンセルした。SQLのスキルレベルを証明したかったのだが、この資格はデータベースマネジメントのスキルを証明することが主目的にしている。Tableauの運用能力をアピールしたいなら正直、遠回りだと判断した。

○応用情報技術者試験
時期:春、秋
受験料:7,500円
IT職の業務に対して網羅的な理解を持っていることをアピールできるので、管理系を目指すにもフリーランスを目指すにも、持っといて悪くない。

終わりに

軽い気持ちで書き始めたのに、長大な記事になってしまって驚いている。

自分が七転八倒して得た情報が、皆様の助けになれば幸い。

Have a Good Tableau Life, Have a Good Career!✋

草々

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